誕生日のステファニー・グッテンベルク

お祝いのバラ

  前回ブログを更新してからもう半月……以上!?

 芽吹きと葉の茂りを楽しみに待っていた今年の春は、自分の周辺のみならず、世界的にかつてないような災禍に見舞われていて、色々と気持ちが乱れることも多く、ブログの文章を書こうという気合がいまひとつ湧いてこない日々を送っていました。

 それでも日差しが温もり、新芽の先端から小さな蕾を見つける頃になると段々気持ちも上がってきます。

 

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2019年のステファニーさん

 写真の撮り方が下手すぎる…。

 ステファニー・グッテンベルクは2011年作出、2015年春に日本発表のドイツ・タンタウ社のバラ。品種名はドイツの慈善事業家の女性に捧げられたものだそうです。

 淡いピンクが中央に差した、ソフトなアイボリーの花弁がきれいに重なった美しい花。……だそうですが、写真を見返すとあんまりアイボリーっぽくないように映ってますね……。実物はもっと淡い感じにみえます。

 この苗は2019年の2月半ば、私の誕生日のプレゼントとして、家族が購入してくれたものです。

 ピエールと前後しますが、「可愛らしいソフトピンク、紫すぎないピンクのバラがほしい!」という私の欲望がさく裂したためにこの花色のバラをお迎えしたという事情があります。

 初恋のバラはクイーン・エリザベス、セカンドラブのバラはピエール・ド・ロンサール。……なのに手元にあるバラは艶やかな濃いローズピンクとお元気カラーなオレンジ……。

 ピンク!ピンクだ! かわいく上品で派手すぎないピンク!

 フーシャピンクでもショッキングピンクでもない、ソフトピンク!(ピエールはソフトピンクではないとは思いますが…)

 ピンクのバラ!

 家族が資金を出してくれるため、一緒にいくつかホームセンターを回りましたが、至近のホームセンターは2月の9日でもあまり大苗の品ぞろえがよろしくなく、ついている写真ラベルの花姿もいまいちキュンと来るものがありませんでした。

 車で少し離れた園芸店、ここは以前購入して庭に植えたものの、あっというまに庭草に紛れて消えてしまったブライダルピンクを購入した店舗です。

 さすがに園芸店なのでいくつもメジャー品種に混ざって多様なバラの大苗が置いてありました。そのうちからステファニー・グッテンベルクの名のみ、オレンジ色のタグがついた苗を見つけて、スマホで検索。みつけたブログ記事や、画像検索で、あっこれがいい!となってお迎えと相成ったのでした。
 

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咲き初めのステファニー。

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フロリバンダなので沢山花をつけます。

 病害虫に強く元気な品種とのことで、育て始めは確かにそうだなと思っていたんですが……バラは花を咲かせると疲れるんですね。フロリバンダかつ四季咲きのこのバラは春先から夏、秋口までがんがん蕾をつけて花を咲かせようとして、なのにケアが行き届かなかったため、どんどんボロボロになって行きました。黒星病、ハダニ、うどんこ病(これは水飴系の無農薬農薬ですぐ改善しましたが)、カイガラムシと病害虫のデパートみたいになってしまったのです。

 地植えにしていましたが、少し離れた位置にあったエアコンの室外機が他の庭具に風向きを変えられてちょうどこの苗の位置に吹き付けてくるのも問題だったかもしれません。

 ハムスターの額の庭で、すぐそばに物干し台があったために、しゃがみこんでマメに世話をするのにも支障があり、一念発起して、2020年の1月頭に鉢上げをしました。

 軒下に鉢を置いて、かなり強めに剪定した枝にそれでもまだ散らばるにっくきカイガラムシを毎日歯ブラシでこすり落とし、肥料は控えめに、活力剤を月に一回……とこまめに世話をしてみたところ、2020年に新たに迎えた大苗を除いて、我が家で一番早く芽吹きを始め、つやつやぴかぴかの葉を茂らせてくれました。

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手前の白い鉢はダービー挿し木、左がステファニー、右がアンブリッジ。

 手前の砂利の上に落ちている歯ブラシは見なかったことにしてください(なぜ片づけてから写真を撮らなかったのか…)。

 フロリバンダを育てるのは初めての為、斜めに生えてきた極太シュートにばかり勢力が傾き、樹形が著しく崩れていますが、来年はもう少し整えた形にしてあげたい。

 去年の秋のボロボロ姿が嘘のように、やる気に満ち溢れた蕾の数と輝くような葉を山盛りつけてくれたこのバラの、今年の美しい開花を心待ちにしています。

 

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一枚目とほぼ同じだけど、若干花の向きが違う(間違い探しのレベルで)。