憧れのピエール・ド・ロンサール
乙女ピンクのバラ
ロイヤルサンセットを迎えて2018年の終わりまでは、我が家のバラは2本だけでした。(名称不明白バラは多分ですがテッポウムシにやられてイブを迎えた数年後に枯れてしまっています)
そこでふと気づいたのは、手元にある濃いローズピンクと渋みオレンジのバラ……あれ? 私一番好きな色のバラ持ってなくね?
しかし、まだこの頃にバラを増やすのは難しく(祖母が植えたタチアオイなどがハムスターの額の庭を占領していたため)、2019年の年明けになってようやく、いまの花壇の位置にバラを好きに植えて良いという家族の許可を得られました。
さて、あちこちのホムセンなどをそぞろ歩くものの、これと思う品種は見つからず、その当時はまだネット通販など考えていなかったのですが、ロイヤルサンセットやイブの誘引や選定などあちこちのブログやサイトを見ているうちに、バラ栽培に通販もありなのか、と思うようになっていきます。
バラ栽培サイトのうちいくつかで見て、きれいだなぁ可愛いな~と思っていたピエール・ド・ロンサール。こんな可愛い乙女ピンクのバラもほしい~と憧れを募らせていく私の目の前に、2000円ぽっきり送料込みピーエルの即納大苗の広告が。
バラサイトやらブログやら見まくっていますので、Google AdSenseもガンガンあちこちのバラ苗販売サイトの情報を私の目のつくところに流してきます。それがネットでも高評価のバラの家だったのもあって、私は初めてのバラ苗ネット通販に踏み切ってしまったのでした。
2019年の2月、確か10日頃。
我が家にやってきたピエールは棒のような枝が幾本か突っ立っているだけの見慣れた大苗。これが写真付きのタグの通りのかわいい花を咲かせるのかなーと思いつつ、庭のフェンス際に植えました。
初めは、本当にこれがバカでかくなるって噂のピエール?と思うようなちびこい葉っぱがちまちまと新芽から展開し、本当に??とみているうちにそこから更に大きな葉が出て、一年目は膝から下程度の株ではありましたが、大きく可愛い花を咲かせてくれました。
回顧するバラの庭
ピエールを迎えて、毎日いそいそと我が家の庭を眺め、通勤の折にご近所の庭も「バラ植えてないかなー」とこっそり拝見させて頂くことが増え、自宅から5分も掛からないおうちのフェンスのモッコウバラなど見ていて気が付いたことが。
このおうちの裏庭(表も裏も道に挟まれた家なので、どちらの庭も道路から見える)、10ウン年前ぐらいに、何年かの間ピーエル植えてなかったっけ…??
朧な記憶を頼れば、よく見かけるクイーン・エリザベスとは明らかに違う、外側が白で内に行くほど濃くなるピンクのバラを、パーゴラ的な構造物に這わせていたおうちがあった……。バラはないけど、なんか見覚えのある足場みたいなのがある。
見かけるたびにいいなぁ可愛いなぁと思っていたバラ。名前もわからず、教えてもらおうにも交流もなく、いつの間にかそのお庭から消えてしまった。
その淡いあこがれを漠然を思い返しながら、我が家の庭で開き始めた蕾を見て、やっぱりあれはピエールだったんだなぁと確信したのでした。
今のところ、2年目のピエールはそこまで暴れるとか手が付けられないほど大きくなるというところまで育ってはいません。しかし評判通りの強健種なんだろうなという勢いで新芽をぐんぐんと大きな葉に展開しています。
今年はまだ蕾になる花芽も確認できていませんが、すでに1.5メートルを超えたシュートからどれだけ花をつけてくれるだろうか、花後に来年を期待できるベーサルが出てくれるか、楽しみにしています。