ロイヤルサンセットと暮らす
馴れ初め
2017年に我が家にやってきて、その後、長年名無しのバラとして不遇な状態にあったイブ・ピアジェの名前を判明させ、つるバラとしてきちんと扱うように私を仕向けたのがロイヤルサンセット。この年の春に16年の生涯を終えたイエローラブラドールを偲ぶために買い求めたアースカラー寄りのオレンジのバラです。
1960年アメリカの作出。バラの家さんでは中香でティー香とありましたが、そこそこ香りますし、酸味の少なめなフルーツの香りもするように思います。
ラージクライマーの名が示す通り、長くしなやかにつるを伸ばし、大きめな花は好きなところで咲こうとします。なんというか奔放な感じ。
若かりし頃元気放題で、リビングの床板を破壊してくれたわんこを思い出すのにぴったりすぎて、園芸店でみたタグでオレンジ系とあってこれにしようと決めただけのバラがなぜここまでとも思ったりします。
うどんこも黒星も耐性は普通とみますし、害虫に強いともないですが、病気にも虫にもあまり困った記憶はありません。ハバチにも好かれないみたいで、イブとは比べ物にならないほど手が掛かりません。花弁数が少ないので蕾が緩んだら即咲き、雨痛みもなく全開して3日ほどで散っていきます。
ただ、昨年春の後に調子を崩して夏にしょぼくれた色の薄い葉だらけになり、そのあと周囲のバラが秋の新芽をつけ開花しても一向に復調しなかったのですが、11月近くになってそろそろ冬剪定とか誘引とか考えないとなーと思い始めたころに真っ赤な新芽を出し始め、一枚目の写真のような花をいくつか咲かせました。
今年春の後はお礼肥をするか、しないままでいくか悩ましい所です。
2020年はまだ蕾を見ていませんが、やる気を感じる元気な赤い新芽が沢山出てきました。
このバラ自体にはとりたててネタになるようなものはありませんが(自由奔放という以外は…)、庭の目立つ場所にありながらつるバラの扱いをされていなかったイブを、「新しいバラもきたし、こっちもきちんと剪定とかして肥料もやらないと…。で、このバラ名前なんだっけな…」と待遇改善させた功労者ではあります。
春先にフェンスをオレンジに染め、ご近所から「きれいだね」と言って頂けた初めてのバラでもあります。
昨年はもしや枯れるのではとも思いましたが、遅まきながらも復調してくれたので、あせらずゆっくり付き合っていきたいと思います。